【社員インタビュー】ド文系学生がAIの最先端を走る企業に一人で飛び込んだワケ

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ネクストシステム前で

こんにちは、ネクストシステム広報担当の田中です。
突然ですが、文系か理系か2つの選択肢があったとして、皆さまはどちらに属しますか?

広報担当である私は、今までの人生について胸に手を当てて考える余地もなく「文系」を宣言しますが、弊社はソフトウェア開発の会社で、理系が社員の9割を占める会社です。
私もそうですが、黒髪メガネの人口密度とバリエーションについては国内でもなかなかのものを誇っていると自負しています。

さてそんなネクストシステムにインターンとして2月から働いてくれている松尾さんは、新卒として4月(2020年)より入社予定となっています。
彼はシステム開発の経験があるわけでもなく、エンジニア志望でもない文系の学生です。同じ文系でも中途採用で会社員を経験している私とは立場が全く違いますよね。

そんな文系学生の松尾さんが、理系だらけのネクストシステムに新卒として入社を決めた理由が気になったため、話を聞いてみました。

プロフィール

松尾幹生

2020年度(株)ネクストシステムに内定。西南学院大学 経済学部在学中。大学2年次にアメリカに1年間の交換留学を経験。帰国後に西南ベンチャーサークルや英語コミュニティを立ち上げ、運営を行う。英語メディア「mikioabroad」も運営。

アメリカ留学からベンチャーサークルの設立と運営。様々な経験をした大学生活

ーーそもそも松尾さんは、文系の学科でどんな大学生活を送っていたんでしょうか?

僕は大学の経済学部に進学したんですが、

大学1年生の頃はサークルとバイトばかりしていました。でもこのままではまずいと思い、2年生になって英語の勉強を始めました。

1年間の交換留学という目標を掲げ、約半年間、毎日英語の勉強に励んだ結果、TOEFLでなんとか高得点を取得し、アメリカ留学の切符を掴むことができました。その頃くらいから、漠然とAIに対しての興味が湧くようになり、帰国後の起業イベントではAIに関連したビジネスプランを発表したりもしました。

帰国後はアメリカでの経験をもとに大学にベンチャーサークルを設立しました。ありがたいことに設立後約1年でメンバーは100名を超え、LINE FUKUOKAさんやアイカサさんと協業して、ビジネスコンテスト等も開催しました。

LINE FUKUOKAさんとのビジネスコンテスト

AI知識はゼロ、エンジニアになりたいわけでもない。それなのにネクストシステムに入った理由

ーーネクストは営業マンがいないので経理と広報、デザイナーを抜いたらほぼ9割エンジニアでそのほとんどが理系であることを考えると、エンジニア採用でもなく理系でもない松尾さんはネクストシステムの社員の中でも一際異彩を放つ存在ですよね。何か独学でプログラミングを勉強した経験はあったんですか?また、なぜネクストに入ろうと思うようになったんですか?

AIには元々興味があったんですが、知識としては本を一冊読んだ程度で、プログラミング経験や開発経験はありませんでした。

様々な偉人や有名企業家の発言を参考にしたり、世の中の流れを見た結果、僕の中で、これから伸びるであろう産業を3つの分野に絞りました。1つ目は宇宙産業で2つ目が再生(予防)医療分野、そして3つ目がAI(人工知能)です。

特に宇宙と人工知能に興味があったんですが、宇宙分野での起業はコストがかかりすぎると思いました。しかし、「AIであれば比較的事業を立ち上げやすいのでは」と当時は考えました。そこで、松尾豊さんの「人工知能は人間を超えるか」という本を読んでみたのですが、さらにAIに対しての興味が湧きました。

初めはゴリゴリ数学を勉強して、情報学系の大学院に進学しようとしたんですが、自分自身、エンジニアや研究者を目指しているのではなく、あくまで実業家を目指していたため、「それだと遠回りになるのでは」と考えるようになりました。ちなみにその当時買った数学の本は今でも家に保管してあります。ほとんど分からなかったんですけどね笑

爆笑中

そこで、最もいい方法は何かと考えたときに、「その最先端を追いかけている企業に飛び込むしかない!」と思いました。

正直当時は、「最先端に触れられるのであれば正社員という形でなくても、アルバイトでもどんな形でもいい」と思っていました。

地元は福岡だったので、「福岡のAI企業」でググってみると、ネクストシステムがトップに出てきました。企業ホームページの経営理念のところに書いてあった「夢を現実に、未来を創る」という合言葉に惹かれ、早速応募書類を送ったのですが、開発経験やプログラム経験がなかったということもあり、落とされてしまいました。それでも、どうしても入りたかったので会社に直接電話をし、社長に代わってもらい、「どうしても入りたい」ということをひたすら熱弁しました。そうするとアルバイトでの採用を許してもらいました。

ディープラーニング(深層学習/DeepLearning)の最新技術(VAE,CNN,R-CNN,LSTM,GAN/敵対的生成ネットワーク)やニューラルネットワークなどを利用した、さまざまな最新の人工知能システムを開発しています。

アルバイトとして入社後はひたすら”アノテーション”

ーー4月(2020年)からは新卒として入社することが決まったと聞いてますが、アルバイトから内定をもらうまで、どんな経緯だったんですか?

内定が決まるまでは、ほぼ毎日アルバイトで「アノテーション」という、人工知能の学習のために必要なデータをひたすら作っていました。(アノテーションについてはこちら)作業は単調なんですが、もともと細かい作業とかは好きだったので、ひたすらこなしました。

そして1ヶ月くらい経ったある日、社長から突然茶封筒が渡され、その中に内定通知書が入っていました。もらった時は純粋に嬉しかったです。まさか内定をもらえるとは思っていなかったので。ただ同時に、不安もありました。

というのも会社にはほぼエンジニアしかいない状態で、文系学生での新卒は0人でした。その上、自分の役職も明確には決まっておらず、社長からは自分で役割を見つけ、責任者になっていくつもりで働いて欲しいとだけ言われ、一層不安度が増しました笑

ただ、僕は「この会社はもっと大きな会社に成長できるはずだ」と確信を持っていました。理由は「エンジニアの優秀さ」と「社長の人間性」です。

社内にはデザイナーからAIまで様々なエンジニアの方々が在籍しており、実際に彼らの仕事ぶりを見ても、他社と比べて一人一人がとても優秀で勤勉であると感じました。

社長に関しては、とにかく人の話を聞いてくれる方で、いろいろなアドバイスを惜しみなくしてくれる方だという印象でした。また、過去には福岡のエンジニアのために無償で講座を開いて社会貢献をしていたという話を聞いた時に、自然とこの会社のために貢献したいと思うようになりましたね。

説明中

最後の春休みは毎日インターンシップ!その仕事内容は?

ーー個人的には学生最後の長期休みはできるだけ休みべきだと思う派でしたが、松尾さんは自ら進んでほぼ毎日できてくれてますよね。お仕事を振ってる私が聞くのもなんですが改めて。インターンで今どんなお仕事してますか?

現在は、VisionPose nanoという弊社独自の製品の組み立てとシステムのセットアップを行なっています。また、広報である田中さんのお手伝いもしており、会社の情報発信等も行なっています。将来的にはマーケティングにも発展させていきたいですね。

一番心に残っている作業はバッテリー交換のためにMacを解体したことですね笑

社長に突然頼まれて戸惑いましたが、壊さないように慎重にやった結果、なんとか無事交換できました笑

解体中

Webカメラで手軽に骨格情報を検出できるプラットフォーム「VisionPose Nano」シリーズに、高性能版の「Jetson Orin Nano」がハードウェア付属が149,800円(税抜)が新登場!リアルタイム映像の他、静止画・動画ファイルからAI(ディープラーニング)で測定データを書き出せます。

今後の展望は?

ーーこれからネクストシステムに足りない部分を発掘し、自ら開拓していく必要がある、正直新卒には難しいポジションだとは思いますが、今後の目標はどう考えてますか?

目標は短期と長期の2つがあります。

短期の目標はまず、会社の商品のことを含め会社自体のことを知ることと、AIに関する知識の習得です。自分自身、他の社員と比較しても圧倒的にIT知識が不足しているので、まずは周りの社員についていくだけの知識を身につけていくことが重要だと考えています。

長期の目標は、会社の重役を担い、会社の成長に貢献していける人材となることです。将来的には自分でもAIに関する事業を展開していきたいとも考えています。

僕の人生の目標は「より多くの人に影響を与え、より多くの人を幸せにしていくこと」です。そしてAIはこれからの社会にとって非常に重要な産業になっていき、人々の幸福を増やしていける有効な手段であると確信を持っています。

これからも、日本だけでなく世界のために貢献していけるような人材になっていけるよう、まずは目の前の課題から一つ一つ乗り越えていこうと思います!

プレゼン中

まとめ

文系でエンジニアスキルもない新卒の松尾さんが、9割が理系でエンジニアのネクストシステムに採用を断られても飛び込んだのは、AIを軸にした事業家を目指すためであり、その最先端技術に触れるためにネクストシステムを選んでくれたからでした。

アルバイトとして毎日コツコツと地道なアノテーション作業をしっかりと行いひたむきに走った結果、社員として働くことになった松尾さんのガッツと夢へのひたむきさには、心を動かされるものがあります。これからも少しずつ能力を開花させて、ゆくゆくは事業家として羽ばたいて欲しいですね。

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