AI行動解析システムVP-Motion®
- リアルタイム
解析可能 - 作業ミスや転倒を
素早く検知 - 学習機能付きで
検知パターン∞
人の動きをAIでリアルタイム解析
作業改善、事故防止、行動データ蓄積で現場課題の発見に
AI行動解析システム「VP-Motion」とは?
「VP-Motion」は、AIが人の行動を「自動検知」して映像に出力するアプリケーションです。搭載したAIに「学習」させることで、様々な行動パターンを習得し、自動検知の能力を向上させることができます。
本製品を活用することで、作業ミス、転倒事故、不審行動など、様々な異常行動をリアルタイムに検知することができ、作業効率や安全性を高める監視システムの構築が可能となります。
VP-Motionは、NEXT-SYSTEM Co.,Ltd.の登録商標です。
第3弾プロモーション映像
新機能追加!Ver 1.2.0 アップデート情報
独自の姿勢推定AIエンジンを使い
高精度な学習済モデルの生成、推論の高速化を実現
「VP-Motion」は当社が独自開発した姿勢推定AIエンジン「VisionPose®」で取得できる骨格情報を使用しています。動画データを骨格データに変換し学習や解析に利用することで、直接動画から学習するよりも、データの軽量化と推論時間の高速化を実現しています。また、Ver.1.1.0では、画像ベース行動解析機能が追加され、骨格情報によらない行動解析も可能になりました。
従来のAIによる行動解析システムは、解析したい行動が映っている多数の動画から教師データを作成し、AIに学習させる必要があります。そこで生成された学習済モデルを基に行動を解析します。しかし、多くの企業が、さまざまな理由により導入が困難というのが現状です。例えば、教師データの作成には少なくとも数十万以上もの膨大な動画データの用意とアノテーション作業があったり、解析のための学習済モデルを根本から作成する必要があります。
それらの問題点を踏まえ、当社の「VP-Motion」には既に大規模な学習済モデルが組み込まれており、その上で少量のデータを追加で学習させることで、非常に短い学習時間で、精度の高い解析を実現しております。
VP-Motionの特長
画像ベースの学習/解析を活用することで、人体以外の工具や部品などの物の判別が可能
学習した時のカメラアングルと異なる視点のカメラアングルであっても検出が可能
動画ベースでの高速学習が可能
解析速度が速い(リアルタイムで解析可能)
動画ベースの教師データ作成ツール※1と
学習システム※2が付属
最大8台のカメラを同時に監視可能※3
複数人で教師データの作成が可能
- ※1 動画内の特定の行動をラベルで定義します(1アクションにつき数分程度で設定可能)
- ※2 学習済モデルの作成は最短数秒で完了
- ※3 利用するスペックにより変動します
従来システムの主な問題点
学習済モデルを根本から作成する必要がある
アノテーション(教師データ作成作業)に時間や人員などのコストがかかる
生成されるデータの流用性や汎用性が低い
生成された学習済モデルのデータ量(パラメータ数)が大きい
エンジニアや技術者でも取り扱いが難しい
システムを導入することでコスト削減を実現
VP-Motionを実際に導入した効果の例として、作業者100人の作業が録画された動画データから作業内容の分類を行う際に、手作業の場合とVP-Motionを活用した場合の、作業時間やコストを比較すると以下のような削減効果が見込めます。
作業工数の削減

作業時間約90%削減
作業コストの削減

作業コスト約86%削減
検出したい行動に合わせて教師データを自作可能
環境やニーズに即したシステムの導入が可能です
VP-Motionは用途制限がありません。学習させたい特定行動やモニタリングしたい映像は、環境や場所によって様々なニーズが存在します。ここではよく利用されるシーンの一例をご紹介します。
扱う工具や部品を学習 部品取付ミスの検知
定形作業を学習 作業改善や工程の監視
危険行動を学習 事故や転倒を検知
行動解析の流れ
VP-Motionには、解析したい行動を予めAIに学習させるパートと、カメラ映像をリアルタイム解析するためのパートがあり、それぞれにアプリケーションが付属しています。エンジニアにAIの学習部分を担当させて、実際の映像監視は現場の監督が行うなど、それぞれ役割分担が行えるので柔軟な運用が可能です。
VP-Motionのアプリケーション構成
アプリケーションの使い方
Step.1「VP-Motion Annotator」で教師データを作成

本ツールは、Step2で行う学習システムの「VP-Motion Trainer」が推論したい動作を正しく学習させるため、名前(ラベル)と行動が紐づいた教師データを作成・出力するためのツールです。これは全体の流れの中で最初に行う作業となり、学習済モデル作成後も精度が不十分な場合は都度行います。
大まかな手順として、見本となる動画から「検知したい動作」の開始と終了時間を指定し、矩形で人を囲うように設定したエリアに名前(ラベル)を付け、行動とラベルを紐づけします。最後に学習システムに対応したフォーマットに出力して完了となります。
Step.2「VP-Motion Trainer」で学習済モデルを作成

Step1で作成した教師データから、学習済モデルを作成します。作成した学習済モデルはStep3の監視システム「VP-Motion Monitor」で使用します。複数人で作成した教師データを集約し、1つの学習済モデルとして出力するといった運用も可能です。
学習速度は読み込んだ動画の解像度やフレーム数、および動作PCのスペックにもよりますが、1動画あたり数十秒~数分で学習が可能です。
Step.3監視システム「VP-Motion Monitor」で最大8画面のモニタリング
Step2で作成した学習済モデルを使って「検知したい行動」を検出できる監視システムで、行動検出ログ付きの監視カメラの録画ソフトとしてもお使いいただけます。リアルタイム映像と動画を使用できます。解析パターンとして骨格ベースと画像ベースの2つのアプローチで、行動を解析・検知することを可能にしています。
VP-Motionはシンプルなパケット通信で受信できるため、必要な部分だけを実装することで容易にカスタマイズできます。行動検出ログを利用し、特定動作の検出をトリガーとしてアラートする独自機能など、環境やニーズ(学習させたい特定行動やモニタリングしたい映像)に即したシステムの開発が可能です。
・最大8台のカメラ映像の監視と録画
・行動解析ログを出力
・指定アドレスや指定ポートへのソケット通信(TCP/UDP)
骨格ベースの特長
骨格ベースでの解析では、人の骨格情報を基に解析します。検出したい動作や行動に大きな特徴がみられる場合に効果的で、上半身のみの映像や、人同士が重なっている場合でも検知が可能です。また、短時間の学習で人の動きを高精度に解析することが可能です。活用することで定型作業や人物の動作のチェックがスムーズになり、作業漏れや事故防止や目が行き届かなかった細かな作業の監視が可能となり、作業の効率アップに貢献できます。



Ver1.2.0 最新の姿勢推定AIを適応
骨格ベースの解析に最新の姿勢推定AIを適用し、解析精度の向上と背景誤検出の軽減を行いました。特に、俯瞰映像での精度向上においては、カメラ配置の自由度が増すため、より現場の環境に即したシステムの導入が可能となります。また、従来のAIを使用したい場合に応じて設定で切替が可能です。


画像ベースの特長
画像ベースでの解析は、背景、物体、色味など周りの情報を含めて解析します。手に持つ工具や作業対象の装置などの人体周辺の画像情報も含めて検知できるます。工具を扱った手元の細かい動きなど、骨格動作の特徴が少ない場合の解析に効果的です。
- CASE 1
- 工具、部品など何を持っているかで分類が変わる行動

- CASE 2
- 製品や装置の種類など作業対象物によって分類が変わる行動

- CASE 3
- 作業台の上の作業など腕や上半身しか映っていない映像の行動解析

Ver1.2.0 手元の学習と解析を行う機能を追加
画像ベースの解析に、手元のみを学習と解析対象とする「手元切り抜き」モードが追加されました。従来は映像内すべてのピクセルを対象としており、無関係の物や背景などの影響を受けてしまう事がありました。「手元切り抜き」モードの追加により周囲の影響を受けることなく、手元にフォーカスした学習と解析が可能となり、精度も大きく向上しました。
Ver 1.2.0 作業時間の出力と、複数動画が解析可能に
新機能の「VP-Motion Analyzer」は、ラベル別の作業時間を集計して出力できる機能と、複数の動画を解析できる機能を持った、動画専用の解析アプリケーションです。高速で処理を行うため動画解析の効率が飛躍的にUPします。
- 動画解析アプリ「Analyzer」のメリット
- 複数動画をフォルダ単位で一括適用することで、解析作業が大幅減
- リアルタイム処理での待ち時間が無く、バックグラウンド実行で高速解析
- コマンドで動作するため、あらゆる自動システムと組み合わせることが可能
- 動画毎のラベル別の作業時間を集計してCSV出力が可能になり、ビッグデータとして活用
初めてでも安心な学習サポートオプション
VP-Motionご購入後は、お客様ご自身で一気通貫して全ての作業や運用を行うことが可能です。不安な点がある場合は以下のような業務を請け負うオプションをご用意しています。お気軽にご相談ください。
・教師データから、適切な評価用データの選別
・教師データを提供いただき、学習と評価を行った学習済モデルのチューニング(※)
・上記作業の試行錯誤を行った作業履歴の報告書の作成
・IPパケットの集計プログラムの作成とユーザー様の目的に応じたグラフなどの行動分類の解析結果、出力機能の開発
※教師データについてのアドバイスも行います。
事例動画
培養実験動作の検出(画像ベース)
スポーツ・運動の動作解析
生産・建築現場での転倒検知
医療・介護の現場での転倒検知
指差呼称 – 作業前 安全確認編 –
指差呼称 – 道路横断前 安全確認編 –
指差呼称 – 車両発進前 安全確認編 –
ネジ締め作業の解析(画像ベース)
価格 / パッケージ内容
製品名 | VP-Motion | |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) / Windows 11 | |
PC仕様 | ・CPU:Core i7-6700 もしくは同等以上 ・メモリ:32GB以上 ・GPU:推奨動作環境:NVIDIA GeForce RTX 3060 もしくは同等性能以上 必要動作環境:NVIDIA系GPUで、最低6GBのVRAMが必要 ※VisionPose動作環境もご参考下さい(差異ある場合はこちらの記述優先) | |
監視可能なカメラ台数 | MonitorがインストールされたPC1台につき最大8台(利用するPCのスペックによる)。 監視用のPC台数はStandalone Monitorの追加購入で無制限に増やせます。 | |
基本パッケージ (All in one パッケージ) | 価格 | 798,000円(税抜) |
内容 | ・VP-Motion (Annotator, Trainer, Monitor) — Annotator、Trainer、Monitorの統合環境。1台のPC上で動作。 ・Standalone Monitor — 統合環境とは別のPCで動かすためのMonitorアプリ。 ・VP-Motion用プロダクトキー/PC1台分 ・Standalone Monitor用プロダクトキー/PC1台分 | |
納品形態 | 本製品が入ったDVDを郵送します。 プロダクトキーは別途発行いたします。 ・VP-Motionインストーラー ・Standalone Monitorインストーラー ・ドキュメント一式 ・その他付属ファイル |
オプション内容
環境構築サービス
(税込330,000円)
(税込110,000円)
VP-Motionは環境構築サービスをご用意しています。
推奨ハードウェアの選定、購入、VP-Motionのセッティングまで当社が行いますので、届いたその日からご利用いただけます。
また、持ち込みハードへのセットアップも可能です。ご希望の際は、事前に適合調査を行いますので、スペック等の詳細な情報を頂いています。
購入後のセットアップが手間、早く使いたい場合などに、是非ご注文ください。

- ※予算等のご希望に応じてスペックを変更することも可能です。
- ※メーカーの在庫によって変更となる可能性がございます。
Standalone Monitor 追加ライセンス | 価格 | 98,000円(税抜) |
---|---|---|
内容 | Standalone Monitor用プロダクトキー/PC1台分 | |
納品形態 | Standalone Monitor用プロダクトキー通知書(PDF)を送付します。 | |
初回サポート | 価格 | 120,000円(税抜)/初回のみ |
内容 | WEB会議による説明会(使い方などの説明)および質疑応答の実施 | |
納品形態 | 「年間サポート保証書」に併記し送付いたします。 | |
年間サポート | 価格 | 120,000円(税抜)/年 |
内容 | ・営業時間内でのメール対応(翌営業日回答) ・契約期間は、ご契約いただいた月から1年 ※サポート契約がない場合はベストエフォート対応(可能な限り早く対応) | |
納品形態 | 「年間サポート保証書」を送付いたします。 | |
PoCサポート | 価格 | 500,000円~(税抜) |
内容 | ・動画を預かり、ネクストシステムの技術者がアノテーションと学習を行います ・ラベルの数は3つまで(4つ以上はご相談に応じます) | |
納品形態 | 監視システム(Standalone Monitor)+学習済みモデルを納品します。 | |
学習サポート (受託開発) | 価格 | 都度お見積り |
内容 | ・教師データから、適切な評価用データの選別 ・教師データを提供いただき、学習と評価を行った学習済モデルのチューニング ・上記作業の試行錯誤を行った作業履歴の報告書の作成 ・IPパケットの集計プログラムの作成とユーザー様の目的に応じたグラフなどの行動分類の解析結果、出力機能の開発、など | |
納品形態 | ご相談に応じた形で納品します。 |
ニュース & トピックス
- 2023.12.012023年11月のリリース・掲載情報
- 2023.11.21【新機能追加】VP-Motion 最新バージョン 1.2.0をリリース。データ集計の強化や精度向上、動画解析効率が大幅に向上しました!
- 2023.11.1611月29日~12月1日開催『ものづくりワールド九州』東京貿易テクノシステム 株式会社 様ブースにて「VP−Motion」を出展します!
- 2023.11.062023年10月のリリース・掲載情報
- 2023.10.12画像ベース解析で複雑な実験動作も検出!VP-Motionのデモ動画を公開しました!
リリースノート
- ver 1.2.0
- 2023.11.14 アップデート
複数動画の解析可能な「Analyzer」を追加、画像ベース解析の手元切り抜きモードによる精度向上、骨格ベース解析の最新姿勢推定AIの適用など、システム全体の機能向上ための大型アップデートを行いました。その他、動画再生の機能追加や不具合修正が含まれます。詳細は付属のマニュアルをご確認ください。
- ver 1.1.6
- 2023.10.02 アップデート
英語版の追加に伴い、アプリケーション内での日本語と英語の言語切り替え機能を追加しました。
- ver 1.1.5
- 2023.07.04 アップデート
TensorRT8.5.5.2へバージョンアップ、RTX4000シリーズ対応
- ver 1.1.4
- 2023.03.31 アップデート
より高度な運用をサポートする機能追加と、活用例のサンプルデータの追加により、システム全体の使いやすさの機能向上を行いました。その他、不具合修正が含まれます。詳細は付属のマニュアルをご確認ください。
- ver 1.1.0
- 2022.11.11 アップデート
従来の「骨格ベース行動解析機能」に加え、「画像ベース行動解析機能」を追加。従来の「骨格ベース行動解析機能」の「全身モード」に加え「上半身モード」を追加。その他不具合修正、学習操作機能の改善が含まれます。詳細は付属のマニュアルをご確認ください。
- ver 1.0.1
- 2022.08.24 アップデート
アノテーションデータによる精度が出にくい問題と、精度が出ない原因がわからない状況を改善し、マニュアルに精度に関するチュートリアルを追加しました。その他、アプリケーションの機能追加と不具合修正が含まれます。詳細は付属のマニュアルをご確認ください。
- ver 1.0.0
- 2022.05.11 初版リリース
パートナー企業を募集しています
弊社が開発している「VP-Motion」のパートナー企業を募集しています。
骨格検出の技術を活用し、さまざまなジャンルの事業に新たなサービスやシステム、幅広いビジネス展開を目指しています。
お互いの強みやノウハウを活かし、柔軟な発想で共に会社を発展させ、社会へ貢献できるようビジネスを拡大していけるパートナー企業さまを広く募集しています。