AI行動解析システムVP-Motion®

  • AIで高度な
    作業解析
  • 自由度の高い
    学習機能付き
  • 最大8台の
    同時カメラ接続
画像ベース行動解析機能追加で、
人体以外の工具や部品等の判別も可能に

人の動きをAIでリアルタイム解析
作業改善、事故防止、行動データ蓄積で現場課題の発見に

About

AI行動解析システム「VP-Motion」とは?

「VP-Motion」は、カメラ映像に写った人物から得た骨格情報や画像情報を使って、どのような行動やアクションが起きているかを、リアルタイムで解析することができる、ネクストシステム独自のAI行動解析システムです。システムを活用することで、例えば工場や生産現場における、部品の取り付けミスなどの作業工程の監視や、事故や転倒の検知など、これまで目が行き届かなかった細かなチェックや確認をすることができます。また、用途制限はなく様々なシーンでご利用いただけます。
VP-Motionは、NEXT-SYSTEM Co.,Ltd.の登録商標です。

Ver.1.1.0の新機能

  • 新たに画像ベース行動解析機能が追加
    人の動きだけでは判別できない、工具、部品など何を持っているかで分類が変わる行動や、製品や装置の種類など作業対象物によって分類が変わる行動が解析可能になりました。
  • 従来の骨格ベースの行動解析に「上半身モード」が追加
    作業台の上の作業など、腕や上半身しか映っていない映像でも精度よく行動解析ができるようになりました。

Ver.1.1.0の特長紹介 NEW

プロモーション映像

Feature

独自の姿勢推定AIエンジンを使い
高精度な学習済モデルの生成、推論の高速化を実現

「VP-Motion」は当社が独自開発した姿勢推定AIエンジン「VisionPose®」で取得できる骨格情報を使用しています。動画データを骨格データに変換し学習や解析に利用することで、直接動画から学習するよりも、データの軽量化と推論時間の高速化を実現しています。また、Ver.1.1.0では、画像ベース行動解析機能が追加され、骨格情報によらない行動解析も可能になりました。

従来のAIによる行動解析システムは、解析したい行動が映っている多数の動画から教師データを作成し、AIに学習させる必要があります。そこで生成された学習済モデルを基に行動を解析します。しかし、多くの企業が、さまざまな理由により導入が困難というのが現状です。例えば、教師データの作成には少なくとも数十万以上もの膨大な動画データの用意とアノテーション作業があったり、解析のための学習済モデルを根本から作成する必要があります。

それらの問題点を踏まえ、当社の「VP-Motion」には既に大規模な学習済モデルが組み込まれており、その上で少量のデータを追加で学習させることで、非常に短い学習時間で、精度の高い解析を実現しております。

VP-Motionの特長

NEW画像ベースの学習/解析を活用することで、人体以外の工具や部品などの物の判別が可能

学習した時のカメラアングルと異なる視点のカメラアングルであっても検出が可能

動画ベースでの高速学習が可能

解析速度が速い(リアルタイムで解析可能)

動画ベースの教師データ作成ツール※1
学習システム※2が付属

最大8台のカメラを同時に監視可能※3

複数人で教師データの作成が可能

  • ※1 動画内の特定の行動をラベルで定義します(1アクションにつき数分程度で設定可能)
  • ※2 学習済モデルの作成は最短数秒で完了
  • ※3 利用するスペックにより変動します

従来システムの主な問題点

学習済モデルを根本から作成する必要がある

アノテーション(教師データ作成作業)に時間や人員などのコストがかかる

生成されるデータの流用性や汎用性が低い

生成された学習済モデルのデータ量(パラメータ数)が大きい

エンジニアや技術者でも取り扱いが難しい

システムを導入することでコスト削減を実現

VP-Motionを実際に導入した効果の例として、作業者100人の作業が録画された動画データから作業内容の分類を行う際に、手作業の場合とVP-Motionを活用した場合の、作業時間やコストを比較すると以下のような削減効果が見込めます。

作業工数の削減

作業時間約90%削減

作業コストの削減

作業コスト約86%削減

Scene

検出したい行動に合わせて教師データを自作可能
環境やニーズに即したシステムの導入が可能です

VP-Motionは用途制限がありません。学習させたい特定行動やモニタリングしたい映像は、環境や場所によって様々なニーズが存在します。ここではよく利用されるシーンの一例をご紹介します。

扱う工具や部品を学習 部品取付ミスの検知

定形作業を学習 作業改善や工程の監視

危険行動を学習 事故や転倒を検知

Flow

行動解析の流れ

VP-Motionには、解析したい行動を予めAIに学習させるパートと、カメラ映像をリアルタイム解析するためのパートがあり、それぞれにアプリケーションが付属しています。エンジニアにAIの学習部分を担当させて、実際の映像監視は現場の監督が行うなど、それぞれ役割分担が行えるので柔軟な運用ができ、幅広い運用が可能です。

VP-Motionのアプリケーション構成

アプリケーションの使い方

Step.1「VP-Motion Annotator」で教師データを作成

本ツールは、Step2で行う学習システムの「VP-Motion Trainer」が推論したい動作を正しく学習させるため、名前(ラベル)と行動が紐づいた教師データを作成・出力するためのツールです。これは全体の流れの中で最初に行う作業となり、学習済モデル作成後も精度が不十分な場合は都度行います。

大まかな手順として、見本となる動画から「検知したい動作」の開始と終了時間を指定し、矩形で人を囲うように設定したエリアに名前(ラベル)を付け、行動とラベルを紐づけします。最後に学習システムに対応したフォーマットに出力して完了となります。

Step.2「VP-Motion Trainer」で学習済モデルを作成

Step1で作成した教師データから、学習済モデルを作成します。作成した学習済モデルはStep3の監視システム「VP-Motion Monitor」で使用します。複数人で作成した教師データを集約し、1つの学習済モデルとして出力するといった運用も可能です。

学習速度は読み込んだ動画の解像度やフレーム数、および動作PCのスペックにもよりますが、1動画あたり数十秒~数分で学習が可能です。

Step.3監視システム「VP-Motion Monitor」で最大8画面のモニタリング

Step2で作成した学習済モデルを使って「検知したい行動」を検出できる監視システムです。リアルタイム映像と動画を使用できます。また、Ver.1.1.0から学習済モデルとして、骨格ベースか画像ベース、いずれかを選択することで、解析パターンを切り替えることができるようになりました。

骨格ベース行動解析機能

「骨格ベース行動解析機能」では、短時間の学習で人体の動きを高精度に解析することが可能です。それにより、定型作業や、人物の動作のチェックがスムーズになり、作業漏れや事故防止に役立ち、これまで目が行き届かなかった細かな作業の監視が可能となります。より作業の効率が上がります。
また、Ver.1.1.0から新たに「上半身モード」を追加しました。これまでは、上半身のみの映像の場合、骨格を正確に捉えることが難しかったのですが上半身モードで、骨格を捉えることができるようになりました。

画像ベース行動解析機能

「画像ベース行動解析機能」では、背景、物体、色味等、周りの情報を含めて学習することにより、行動解析をおこないます。手に持つ工具や作業対象の装置などの人体周辺の画像情報も含めて検知できるため、使用範囲が広がりました。
以下のようなケースも、精度よく解析できるようになりました。

CASE 1
工具、部品など何を持っているかで分類が変わる行動
CASE 2
製品や装置の種類など作業対象物によって分類が変わる行動
CASE 3
作業台の上の作業など腕や上半身しか映っていない映像の行動解析

本アプリケーションは行動検出ログ付きの監視カメラの録画ソフトとしてもお使いいただけます。また、特定動作の検出をトリガーとしてアラートするなどの独自の機能を、お客様自身で開発できます。シンプルなソケット通信に対応しており、数行のプログラムで受信できるため、必要な部分だけを実装することで容易にカスタマイズできます。

以下を実行できます。
・最大8台のカメラ映像監視と録画
・行動解析ログを出力
・指定アドレスや指定ポートへのソケット通信(TCP/UDP)

初めてでも安心な学習サポートオプション

VP-Motionご購入後は、お客様ご自身で一気通貫して全ての作業や運用を行うことが可能です。不安な点がある場合は以下のような業務を請け負うオプションをご用意しています。お気軽にご相談ください。

・教師データから、適切な評価用データの選別
・教師データを提供いただき、学習と評価を行った学習済モデルのチューニング(※)
・上記作業の試行錯誤を行った作業履歴の報告書の作成
・IPパケットの集計プログラムの作成とユーザー様の目的に応じたグラフなどの行動分類の解析結果、出力機能の開発

※教師データについてのアドバイスも行います。

Price

価格 / パッケージ内容

製品名VP-Motion
対応OSWindows 10(64bit)
PC仕様 ・CPU:Core i7-6700 もしくは同等以上
・メモリ:16GB以上
・GPU:推奨動作環境:NVIDIA GeForce GTX 1080Ti もしくは同等性能以上
                  必要動作環境:NVIDIA系GPUでメモリ6GB以上
VisionPose動作環境もご参考下さい(差異ある場合はこちらの記述優先)
監視可能なカメラ台数MonitorがインストールされたPC1台につき最大8台(利用するPCのスペックによる)。
監視用のPC台数はStandalone Monitorの追加購入で無制限に増やせます。
基本パッケージ
(All in one パッケージ)
価格798,000円(税抜)
内容 ・VP-Motion (Annotator, Trainer, Monitor)
    — Annotator、Trainer、Monitorの統合環境。1台のPC上で動作。
・Standalone Monitor
    — 統合環境とは別のPCで動かすためのMonitorアプリ。
・VP-Motion用プロダクトキー/PC1台分
・Standalone Monitor用プロダクトキー/PC1台分
納品形態本製品が入ったDVDを郵送します。
プロダクトキーは別途発行いたします。
・VP-Motionインストーラー
・Standalone Monitorインストーラー
・ドキュメント一式
・その他付属ファイル

オプション内容

環境構築サービス

推奨ハードウェア選定・購入
300,000
(税込330,000円)
キッティング(環境構築代行)
50,000
(税込55,000円)

VP-Motionは環境構築サービスをご用意しています。
推奨ハードウェアの選定、購入、VP-Motionのセッティングまで当社が行いますので、届いたその日からご利用いただけます。
また、持ち込みハードへのセットアップも可能です。ご希望の際は、事前に適合調査を行いますので、スペック等の詳細な情報を頂いています。
購入後のセットアップが手間、早く使いたい場合などに、是非ご注文ください。

環境構築サービス

納品形態

以下のスペックのデスクトップPCを郵送いたします。

  • CPU:Core i7-10700、もしくは Ryzen 7 5800X
  • グラフィックス:GeForce RTX 3070
  • メモリ:16GB DDR4 SDRAM
  • ストレージ:1TB NVMe SSD
  • ※予算等のご希望に応じてスペックを変更することも可能です。
  • ※メーカーの在庫によって変更となる可能性がございます。
Standalone Monitor
追加ライセンス
価格98,000円(税抜)
内容Standalone Monitor用プロダクトキー/PC1台分
納品形態Standalone Monitor用プロダクトキー通知書(PDF)
初回サポート価格120,000円(税抜)
内容WEB会議による説明会(使い方などの説明)および質疑応答の実施
納品形態「初回サポート契約書」を郵送します。
年間サポート価格120,000円(税抜)/年
内容・営業時間内でのメール対応(翌営業日回答)
・契約期間は、ご契約いただいた日から1年
※サポート契約がない場合はベストエフォート対応(可能な限り早く対応)
納品形態「年間サポート契約書」を郵送します。
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Movie

過去の開発動画

VP-Motionは着手から約2年をかけて研究開発を行い、その成果を随時公開してきました。発売にいたるまでの動画をご紹介します。

骨格検出システムを時系列データに対応し、特定動作を検出するデモ

2019.07.04公開

行動検出のテストでラジオ体操の各動作判別デモ

2020.04.21公開

時系列解析デモ

2020.05.20公開

News / Release Note

ニュース & トピックス

リリースノート

  • ver 1.1.0
    2022.11.11 アップデート
    従来の「骨格ベース行動解析機能」に加え、「画像ベース行動解析機能」を追加。従来の「骨格ベース行動解析機能」の「全身モード」に加え「上半身モード」を追加。詳細は付属のマニュアルをご確認ください。その他バグ修正、学習操作機能の改善。
  • ver 1.0.1
    2022.08.24 アップデート
    アノテーションデータによる精度が出にくい問題と、精度が出ない原因がわからない状況を改善し、マニュアルに精度に関するチュートリアルを追加しました。その他、アプリケーションの機能追加と不具合修正が含まれます。詳細は付属のマニュアルをご確認ください。
  • ver 1.0.0
    2022.05.11 初版リリース
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