2. 入門講座 - 8. サウンドについて

 FlashLite1.1でサポートされるオーディオ形式は、MIDI、MFi、SMAF、非圧縮PCM(またはWAV)、圧縮ADPCM、圧縮MP3です。サウンドを扱う際の概要を説明します。

2- 8- 0. オーディオ形式

FlashLiteでは、携帯電話で使用されているオーディオ形式を用いたり、携帯電話特有の音源を使用したりできます。まずはサポートされるオーディオ形式について簡単な説明をします。

■MIDI
シンセサイザや音源とパソコンを接続して楽曲データをやりとりするための規格。
拡張子は「.mid」「.midi」。

■MFi
着メロなどに使われるMIDIファイルによく似たdocomo 専用のサウンドファイル。
MIDIからMFiデータに簡単に変換可能。
特殊な音源を使わないMFiファイルは各デバイス特有の音源を使うことができる。
特殊音源を使うと各デバイス毎に音が違ってくるため注意が必要。
拡張子は「.mld」。

■SMAF
ヤマハが提唱している携帯電話向けの音楽データフォーマット。
ADPCMに対応しており、音声を記録したファイルをSMAFファイル内に取り込んで再生させられる。
音声をそのまま取り込んで再生することができるため、肉声や様々な効果音などの再生にも対応する。
また、画面表示のためのフォーマットも規定されており、音楽と同期して歌詞や画像を表示させることも可能。
拡張子は「.mmf」。

■PCM
音声などのアナログ信号をデジタルデータに変換する方式の一つ。
拡張子は「.wav」。

■WAV
Windows標準の音声ファイルの形式。
「WAVE形式」などとも呼ばれる。
音声信号をデジタルデータに変換したものを記録するための保存形式などを規定している。
PCM(無圧縮)方式やADPCM方式などの圧縮方式に対応している。
拡張子は「.wav」。

■ADPCM
音声をデジタルデータに変換する方式の一つ。
単純なPCM方式では16ビット必要なデータを、品質を落とさずに12ビット程度まで圧縮することができる。

■MP3
映像データ圧縮方式のMPEG-1で利用される音声圧縮方式の一つ。
拡張子は「.mp3」「.mpg」。

 

2- 8- 1. イベントサウンド

イベントサウンドはタイムラインに依存せずサウンド再生ができる機能で、任意のイベントをしようしてサウンドを起動できます。特徴は以下の通りです。
  • イベントサウンドデータは、SWFファイル再生前に完全にダウンロードする必要がある。
  • サウンドバッファの末尾に到達するか、明示的に停止されるまで再生が継続する。
  • SWFファイル内でイベントサウンドをループさせることが可能。

 

2- 8- 2. ストリーミングサウンド

ストリーミングサウンドは、最初にいくつかのフレームデータが十分にダウンロードされると再生可能な機能です。特徴は以下の通りです。
  • タイムラインと同期である。
  • FlashLite1.1では、PCM(またはWAV)、非圧縮ADPCM、圧縮MP3のオーディオ形式がストリーミングサウンド用にサポートされている。

 

2- 8- 3. コンパウンドサウンド

コンパウンドサウンドとは、さまざまな形式のデバイス固有のサウンドを1つのタグ付きのデータブロックにカプセル化する機能です。これにより、複数のデバイスに対応した1つのコンテンツを作成可能にします。

例:
SMAFしかサポートされていないデバイスA、MFiしかサポートされていないデバイスBの両方で再生可能
デバイスAで再生した場合→SMAFを再生、デバイスBで再生した場合→MFiを再生

コンパウンドサウンドの作成には、外部ツール(FlashLiteBundler.exe)を使用します。

 サウンドを設置する方法を簡単に説明します。イベントサウンドなど詳細については、中級編にて掲載する予定です。

2- 8- 4. サウンドの読み込み

Flashコンテンツ内でサウンドを使用したい場合、まずはFlashドキュメントにサウンドを読み込ませます。用意したサウンドファイルをライブラリに読み込みます。([ファイル] - [読み込み] - [ライブラリに読み込み])

ReadSound

2- 8- 5. サウンドの置換

i-modeシリーズ携帯端末上のFlashLiteではMFiおよびMIDIが、au携帯端末上のFlashLite1.1ではSMAFのみがサポートされています。(vodafoneは公式な発表はされていませんが、SMAFがサポートされていると思われます。)ただし、MFi、MIDI、SMAFのオーディオ形式は、Flashドキュメントに読み込ませることができません。
しかし、編集時に別のオーディオ形式のサウンドデータを読み込ませても、SWFファイル(実際に再生されるFlashコンテンツ)を書き出す際に読み込ませていないサウンドデータに置き換えることができます。ですから、実は編集する際に読み込ませるサウンドデータは何でも構わないわけです。
既に読み込ませたサウンドデータのプロパティウィンドウを出します。ライブラリにあるサウンドデータを右クリックし、プロパティを選択して下さい。
プロパティウィンドウのデバイスサウンドという項目のフォルダアイコンをクリックし、置き換えるサウンドデータを選択して下さい。

SoundProperty

 SWFファイルを書き出す時に(移動させたり、名前変更されたりして)該当するサウンドデータがない場合、サウンドデータが正常に読み込まれないので注意して下さい。

2- 8- 6. サウンドの追加

ライブラリのサウンドをドキュメントに追加するには、サウンド用に用意したレイヤーを選択し、ライブラリウィンドウ(パネル)からステージにサウンドをドラッグします。すると、サウンドが現在のレイヤーに追加されます。

PutSoundData

2- 8- 7. サウンドの設定

タイムラインで、サウンドファイルを含んでいる最初のフレームを選択して下さい。プロパティウィンドウ(パネル)を開き、右側にサウンド効果などの設定があります。


SoundProparty


 効果ポップアップメニューから効果オプションを選択します。 効果ポップアップメニューの項目についてまとめておきます。

なし サウンドファイルに効果は設定されません。以前に適用した効果を削除するには、このオプションを選択します。
左チャンネル/
右チャンネル
左または右チャンネルだけでサウンドが再生されます。
左から右へフェードアウト/
右から左へフェードアウト
一方のチャンネルからもう一方のチャンネルにサウンドがシフトされます。
フェードイン サウンドが継続している間、サウンドの音量が徐々に大きくなります。
フェードアウト サウンドが継続している間、サウンドの音量が徐々に小さくなります。
カスタム 「エンベロープの編集」を使用してサウンドのインポイントとアウトポイントを独自に作成できます。

2- 8- 8. サンプル

サウンドを再生するFlashサンプルを掲載します。音量に注意して再生して下さい。
Web用と携帯電話用を用意しています。双方とも同じ音を再生しているのですが、携帯電話ではデバイスによってかなり印象が違ってくると思います。これはデバイスが出せる音域などに差があるためです。違うデバイスでほとんど同じ音を再生させるためには、デバイスごとに編集したり、コンパウンドサウンドを使ったり、と工夫が必要になることが分かります。




サンプルFlash(これはWeb用です。)
携帯電話用は別途用意しています。


サンプルFlashのURL(携帯電話用)

携帯電話にURLを送信
(メーラーが起動します。本文はそのままで携帯電話のメールアドレスへ送信して下さい)